腕の振り方の注意点
やり投げの手首の使い方や腕の振り方が上手く出来ていますか?
長いやりを投げて、記録を競うのがやり投げですが、実際に投げてみると思った以上に難しいものですね。
野球のような小さなボールであれば重心に簡単に力を与えて投げることが出来ますが、長いやりの重心に力を集めるのは簡単ではありません。
その為、やりのような長いものを投げるとなると、高度な技術が必要になります。
そして、右投げなら左足を着地させて、右足を出すと同時に、やりを持っている右手を後ろに引きます。
このクロスステップの動きで、上半身と下半身のひねりが最大になり、リリースの3歩前が大きくなるほど強く投げることが出来るようになります。
とは言え、腕の振り方や手首の使い方も距離を出すには大切になってきます。
そんなやり投げの腕の振り方での注意点としては、リリース時に肘が先行してしまうことです。
肘が先行してしまうフォームは、いわゆる野球のボールを投げるフォームに近く、一般男子の2.6〜2.7mの重さ800gもある長いやりを投げるには向いていません。
リリースで肘が先行してしまうと、全身の力を手に伝えにくくなり、いわゆる手投げになってしまいます。
こうした良くない投げ方の癖がつく前に、胸から腕へと操作して投げる正しいやり投げのフォームを身につけて、記録を伸ばしましょう。
なお、リリースの角度は、34度から36度が良いと言われており、リリースは高い位置で行い振りかぶりで肘を下げたところからムチのように腕をしならせ、アメリカンフットボールと同じように錐もみ回転をかけ、空気を捉えることで遠くに飛ばせます。
いずれにしても、助走スピード、そして投射速度が高記録を出すポイントですが、投射の際の上半身の操作に加え、手首と腕の使い方にも軽視できないポイントがあります。
また、野球などを経験していた選手を、一から指導していますが、投げ方の癖を矯正しつつ、重心移動の際に右の骨盤を左の骨盤の位置にもっていく感じを体得し、パワーと滑らかさを兼ね備えた、飛距離を生むやり投げを可能にする投げ方も身につけましょう。
一般には教えられていない「手首・腕」の使い方をお教えします!