肩入れの練習
やり投げでは肩入れ動作をしっかり覚えることも大切。
何故なら、やり投げでは、技術的には助走からクロスステップ、そしてパワーポジションからリースという一連の流れで行われるからです。
そんな肩入れの感覚を掴むには、壁にやりを押しつけて動作を覚える練習をすると良いです。
やり方は、やりの後方を握り、しっかり力が入る高さで先端を壁に押し当て、左足を踏み出して投げ動作の体勢に入り、重心を右脚から左足に移しながら、やりを持つ位置を前に移動させていくようにします。
そして、一番力が入るパワーポジションで力を入れた状態で止まるようにします。その局面が肩が入った状態になります。
この時には、左に腰が流れてしまわないように気をつけながら、胸を張るようにしてやりを前に押していくようにします。そうすることで力が入りやすいですからね。
実際の投げでは、この直後にリリースになります。
やり投げのフォームでは、ステップした足を投てき方向に踏み込み、下半身がため込んだパワーを上半身に効率よく伝えていくことが重要です。
特にトップからリリースの過程では肩甲骨をしっかり働かせることを意識することが記録を伸ばすうえでも大切になりますので、肩入れ動作をしっかり体に覚え込ませておくようにしましょう。
更に、体幹、肩回りや腕の筋肉をしっかり鍛えることで、より高いパフォーマンスが発揮でき、遠くにやりを飛ばせるようになります。
肩回りや腕の筋力アップに加えて、肩甲骨周辺の柔軟性も高めることなどが出来るのが鉄棒や平行棒を使ったトレーニングになるので、合わせて行うと、効率よく記録伸ばすことに繋がるでしょう。
なお、学校によってはやり投げの専門の先生がいない部活動もあると思うので、試合前にどのような練習やトレーニングをすればいいのか?記録が伸び悩んでいる選手も多いでしょう。
そのような選手は、少し練習やトレーニングのやり方を変えることで、記録が一気に伸びることもあるので参考にしてみてください。