やり投げの基礎知識
陸上競技の投てきで記録を伸ばすうえで大切になるのは、体力や技術などの基礎(基本)をまず身につけることです。
ここではそんなやり投げの基礎知識について見ていきます。
自己ベスト更新の参考になれば幸いです。
やり投げの基礎知識記事一覧
やり投げの握り方がしっかり出来ていますか?やりの握り方(持ち方)は、グリップに中指(フィンランド式グリップ)、もしくは人差し指を引っ掛けて持ちますが、人差し指と中指で挟んで持つフォークグリップもあり、アメリカの選手などに良く見かけます。このようにやりの握り方には、人差し指と中指、フォーク型の3つがあります。やり投げを始めたばかるの初心者の方は、人差し指をグリップの捲き出しの引っ掛かり部分に添えて握...
ラストクロスでの右足の着地はどのようにしていますか?やり投げで記録を伸ばす為には、クロスステップを何歩するにしても、最後のクロスは投げの構えを作る上で大事な場面になりますね。そして、このラストクロスでの右足の振り出しによって、構えでの後傾姿勢を作ります。ですが、やり投げを始めたばかりの初心者や記録が出ない選手は、構えでの適切な後傾姿勢をとれない状態のまま投げ出したり、逆にラストクロスで高く飛び上が...
助走のフォームが乱れやすいということはありませんか?やり投げの助走中のやりの保持は、上下・前後・左右への大きな揺れは、フォームを乱してマイナスになりますね。助走中のやりの保持方法にも、肘の高さややりの水平度、腕の内側付け根である腋の開き具合によって様々な方法がありますが、色々試してみて自分に合ったやり方を決めたほうが良いでしょう。ですが、クロスステップへの入りから、構えでのやりの姿勢角を定める為の...
やり投げでのクロスステッの入り方が上手く出来ていますか?助走の前半では、投げる方向に真正面を向いて加速をつけていき、ここで勢いをつけクロスステップに入っていきます。そして、体の側面を投てきする方向に向けた半身の体勢にし、右投げなら、右足が左足を追い越すような足の運びをするようになりますね。通常のボールの投げ方とは違い、反対の足が前に出るようになるということです。このようにクロスステップをすることで...
やり投げは、体格や体力に恵まれていないと大成できないと思っていませんか?確かにやり投げにおいては、身長が高く腕も長く、体力は肩が強くて筋肉があったほうが有利だと誰しも思うものですね。実際に、世界的に見ると身長が190cm超えや体重も100キロ近くの選手も多く、日本人からしてみれば、バスケやバレーボールの選手がやりを投げているようなものでしょう。ですが、必ずしも身長などの体格がいい選手がやり投げで上...
やりを投げた後に、最後まで腕を振り切る動作であるフォロースルーでの視線や姿勢によって、その一投の良し悪しを確認することが出来ますね。と言うのも、全身の力と神経(意識)を全てやりに伝えようとすれば、おのずと視線は投げ出されたやりに向くようになるからです。世界のトップ選手を見てみると、基本的には左脚、上体、頭が一直線になり、投げ出されたやりに対して体全体が引きつけられるような姿勢での、合理的な投げ方に...
やり投げ のトレーニング方法でお悩みではありませんか?そもそもやり投げのトレーニングに必要なすべてを揃えた学校や施設はどのくらいあるのでしょうか。殆どのやり投げ選手は、満足な器具や施設のない状態でのトレーニングをよぎなくされているのが現状でしょう。ですが、何もないから出来ないのではなく、自分なりに、もしくはコーチと相談してやり投げの為の環境作りをすることも技術向上には大切ですね。例えば、ウエイトト...
背筋を鍛えるトレーニングを行っていますか?やり投げで高いパフォーマンスを出す為には、筋トレも行い基礎体力を上げることが大切になりますね。特に腹筋を中心とした体幹、肩や腕の筋力アップ、更には肩甲骨周辺のしなりや柔軟性を高めることが大切です。そんなやり投げの背筋強化やストレッチ効果も期待出来るのが徹棒や平行棒を使ったトレーニングです。例えば、鉄棒を使って前後振りを行うと良いですね。やり方は、両肩の幅よ...
やり投げで記録を伸ばすには、助走から投げ動作を分割して身につけることが効果的です。やり投げは大きく分けて、助走、クロス、ラストクロス、振りきりという局面に分かれます。練習においては、1歩、3歩、クロス、短助走、全助走投げというように後ろに距離が伸びていくことになります。それらの一つひとつの動きを分習法的な視点で習得しつつ、最終的は一連の流れとして繋げらるようにすることです。それと共に、筋力トレーニ...
ジャンプ系トレーニングを行っていますか?陸上競技の投てき種目では、体が大きいイメージがありますが、やり投げの体格と体力のところでもの述べましたが、体の動きがの良さが大切になってくるので、身体能力を養っておくことも大切です。特に中学生や高校生でやり投げを始めたばかりの選手は、身体を大きくすることよりも、まずは早い動きが出来るようにしておくと良いです。何より、速い動きが出来る身体を大きくすることは比較...
陸上競技の投てき種目であるやり投げは、体幹トレーニングをしっかりやっておく必要があると思います。技術的には、クロスステップを含めた助走とパワーポジションからのリリース、フォロースルーまでの投げの局面があります。右投げなら、左足を着地させて、右足を前に出すと同時に、やりを持った右手を後ろに引いて、クロスステップの動きで、上半身と下半身のひねりが大きくなります。そして、リリース3歩前のラストクロスが大...
やり投げでは下半身を補強することも大切です。上半身だけ鍛えてもバランスが悪く、ラストクロスの着地で潰れてしまわないためにも、下半身もトレーニングで鍛える必要があります。その為には、ジャンプ系のトレーニングをやるといいかと思います。なかでも、下半身の補強トレーニングには「バウンディング」が有効です。これは幅跳びの総称で、陸上競技の跳躍4種目の練習メニューとして組み込んでやっている人も多いでしょう。良...
やり投げの選手なら、メディシンボールを使って日々練習やトレーニングをしていると思います。シャドーからはじまり、メディシンボールなど、色々な投げを試みて、遠くに投げるための効率的な体の使い方、更には体幹部の筋力をつけていきたいですね。例えば、メディシンボールを使ったトレーニングで良く行われているのが、腕を使って壁に当てるという練習方法があります。やり方は、壁の正面に立ち3〜4s程度のメディシンボール...
やり投げにおいて、モチベーション(やる気)はとても大切です。モチベーションがないと、怪我の原因にもなりますし、練習そのものが無意味なものになってしまいかねないからです。また、コーチから指示された練習やトレーニング内容を理解せずに、「何となくやっている」では、技術の向上は望めないでしょう。また、自分の内面のモチベーションとともに、指導者から得られるモチベーションはとても大きいと思います。やり投げはも...
ハードルジャンプのトレーニングをやっていますか?やり投げは、細長いやりを片手で投げる種目。長い助走路を走ってから投げるので肩の強さはもちろんのこと、スピードや跳躍力がある選手がやり投げに向いていると言えます。例えば走り幅跳びでの、ラスト2歩の足の運びやタイミング、リズムなどに共通点を見出すことで、やり投げのセンスアップにもつながると思います。なので、やり投げの動き作りのトレーニングとして、短い助走...
やり投げの助走、クロスステップでのスピード、投げ動作に求められるのが脚力養成。やり投げの脚力トレーニングとしては、スタートダッシュや階段の駆け上がり、上り坂のダッシュ、タイヤ引きなどがあります。やり投げの助走は、全力走ではないにしても、モモを高く上げて大股で走る高い走力があればそれだけスピードに対して余力が生まれ、それが助走で無理のないスピードアップにつながります。そんなやり投げの選手が疎かにでき...
やり投げでライバルに差をつけるためには、日常生活でのトレーニングや過ごし方が大切です。それでなくても、高校のやり投げ選手なら1日で主要練習に当てられる時間はせいぜい2〜3時間くらいでしょう。そうした中で結果を出すためには、自宅などの日常生活でのトレーニングとともに、過ごし方が大切になります。日常生活でのトレーニングとしては、階段での爪先昇りや自転車通学による体力作り、自宅での10〜20分の腹筋や背...
やり投げは、パワーを身につけていく必要があります。では、やり投げでパワーがある選手いうのはどのような人のことをいうのかというと、やりの初速度が高い選手と言えると思います。初速度が高いほど、やりを遠くに投げることができるからです。やり投げの世界のトップ選手には、見るからに筋肉隆々の選手もいれば、スピードの要素が強い選手がいますが、この両方にパワーを感じることができると思います。力学的にみてパワーとい...
やり投げで上半身の使い方が上手くできていますか?やり投げでは、上半身をしならせて投げる感覚を養うことも記録を伸ばすために大切なポイントの一つです。それには、まず力の出しやすい形であるパワーポジションを覚えることが必要です。パワーポジションは、やりを持っている方の腕と肘、両肩の3点が一直線になった形です。そこで、上半身の使い方を身につけるおすすめのトレーニング方法が片膝立ち投げです。片膝立ち投げのや...
やり投げの「効果的なトレーニングメニューって何をすればいいの?」と悩んでいませんか?やり投げで記録が伸びない原因の一つに、1か所の弱い筋肉があるために、他を十分に活かしきれていないということがあります。例えば、極めて腹筋が弱いとか…。なぜなら、人間はとかく自分の得意なトレーニングを好んで行うという傾向があるからです。1回に5時間も6時間もトレーニングしてどうにかなる問題ではありません。バランスよく...